【人間関係のストレス】悪口言う人 悪い所持っていく

こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

海外生活という限られた人間関係の中、相手のいないところで心ない噂話をされたり、中傷されたりして、心を痛めていらっしゃる方々のお話を聞かせていただくことがどれほど多いことでしょうか。

そんな方々に少しでも励ましになれば、と思い、以前、コラムで書かせていただいた記事をシェアさせていただきます。




 先月、朝日新聞に投書された神奈川県の主婦、織戸 郁子さんの『悪口言う人 悪い所持っていく』。

幼い頃から色々な経験をされた彼女だからこそ出来る力強いメッセージは、たくさんの思いが込められていて、私の心に強く響きました。


私の兄は両手足の指が一本もない。私も一本しか指がない、障害者手帳1級と2級の兄妹です。私達が幼い頃は障害者が外に出るにも偏見があり、出会う子どもたちから心ない言葉でからかわれた。

ある時、隣家のおばさんが「悪口をいう人が、あなたの悪いところをみな持っていってくれるのよ」とおっしゃった。

私たちは親の熱意と周囲の善意で普通小学校に入った。いじめられるたび、私は泣きながら「ありがとう」といった。おばさんの言葉が支えだった。気味悪がられたのか、いつかいじめはなくなった。

成人して、ジロジロ見る人に友人が腹を立てると、私は「美人だから見てるのよ」と笑う。兄はパソコンで仕事をし、大学非常勤講師。私は「楽しい人だ」と周囲に言われながら、福祉相談員として忙しい日々を送っています。

人の痛みがわかるのはその人の使命。今いじめられているあなた、どうか誰かに話してください。1人ひとりは強くありませんが、味方はたくさんいます。負けないで!


 つらい、悲しい状況の中でそれをどう捉えて、どう生きていくのかは、人それぞれ。支えてくれる家族や周りの人々もいたこともあったでしょうが、織戸さんは、いろいろな考えが出来る中で、隣家のおばさんがおっしゃった言葉を支えに生きていくことを、自らが選びました。これがその後の彼女の人生にどれほどの影響を与えたのかは、言うまでもありません。

 前に進もうとしても、そんなに簡単に踏み出せないほどのことを抱えている方もいるでしょう。しかし、いじめられるに値する人間なんて一人もいません。心も身体も傷ついていい人間なんてこの世にいないのです。いじめる理由や悪口をいう理由は、いじめる側が勝手に作り出しているのです。

まずは、信頼できる周りの誰かに話してみてください。助けを求めてください。周りにいじめをみかけた人は、勇気をもって助けてください。『悪口言う人 悪い所持っていく』という考えが広まって、悪口やいじめが少しでもこの世からなくなっていくことを願ってなりません。
 

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