2018年9月27日木曜日

イライラを子供にぶつけそうになった時



こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです



イライラは私たちの欲求が妨げられた時に生じます。本来、怒りは自然な感情であり、それ自体が悪いものはありません。自分を守るためのSOS、癒すべき痛みの場所を表わすサインともいえます。

しかしそのまま暴走させてしまうと、自分と子供を傷つけてしまいます。イライラを閉じ込めずに、逆に爆発して子供にぶつけることもなく、表現するべきことは上手に表現しながら、イライラを対処するにはどうすればいいのでしょうか。

まずは、早い段階の内に自分が怒っていることを認識します。そして自分の怒りの理由を考え、心の傾向を知るのです。分かってもらえない時、悲しみの中にいる時、裏切られたと感じる時、ストレスが多い時、物事が思うように進まない時――イライラを生み出す理由は様々です。自分がどういう状況で怒りを大きくしてしまうのかを整理し、それらは自分の怒りに値するのかどうかを吟味します。必要なら、その原因になることから遠ざかる、そして解決に向けて行動を起こすことが出来ます。

また、怒りは人間の本能に近い脳の働きにより生じるのに対し、考えるという行為は後に発達した理性の脳の働きなので反応が遅いそうです。それを利用した「十秒数える法」も良く知られた対処法です。カッとなって始末に終えなくなる前に、十秒数えることで心を落ち着かせ、時間を稼ぎ、理性を働かせます。激昂することなく自分の気持ちを表現したり、行動を起こしやすくしたりするでしょう。

子供や周りに直接当たらなくとも、目の前でバタンとドアを閉めたり、物に当たり大きな音を立てることも子供に恐怖を与えます。代わりに一人きりになり、枕やクッションをたたく、子供のケアを他の人に任せられるときは、信頼できる友達に電話して話を聞いてもらう、運動をするなどして怒りを解放しましょう。イライラを表現した、本人には出さない手紙を書くことも安全に気持ちを表現できる方法です。こんなこともあるんだと現実を受け止めたり、白黒では収まらない他の価値観もあるんだと認めたりすることも、心を静める助けになるでしょう。

リラクゼーションテクニック



深呼吸
★息を吐く。
★ゆっくり吸って一秒とめる。
★ゆっくり吐く。
★力は完全に抜いて、手と肩をだらんとさせる。
★わずかに口をあけてあごの力をゆるめる。
健康的で楽しい時間をとりいれる
★ヨガ
★エクササイズ
★シャワーやお風呂
★サウナ
★マッサージ
★リラクゼーション音楽
★瞑想


気づきによるリラクゼーション
★ゆったりした景色を思い出す
 ★楽しいことに集中する
★息づかいを同じペースに保つ
★リラックスした自分を思い描く
★「落ち着く」「リラックス」「冷静」と言葉を繰り返す
抗緊張リラクゼーション
★手や肩を意識してリラックスするよう身体をゆるめていく



相賀ゆか Yuka Aiga
公認心理療法士。マリッジ・ファミリーセラピスト  
ウェブサイト www.yukaaiga.com


2018年9月20日木曜日

【めざす夫婦になるために】今から出来ること


こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。


アメリカの調査によると、カウンセリングを求める人の一番多い理由は人間関係、特にカップルの関係だそうです。

カウンセリングのお手伝いをさせていただいていて、一番に感じるのは「みなさんもっと早く来られていたら・・・」ということです。


特にカップルカウンセリングの場合は、何か大きいことがおこるというよりもむしろ、少しずつ少しずつ小さい問題が積み重なって大きくなってしまったという印象です。


カウンセリングの文化が進んでいる欧米人と比べ、日本人やアジア人の間では、問題が大きくなって、どちらかやもしくは両方が別れを切り出すといったギリギリのところにきて初めて、「カウンセリングに行こう」という気持ちになられることが多いようなのです。


しかしもっと前から助けを求めていたら、修復への道のりがずっと短期間ですんだのでは、と感じることがよくあります。




では、いったいどういうタイミングで?というところなのですが、三段階あるとすると、


第一段階.まずは、結婚前です。プリマリタルカウンセリング、というのですが、男女の価値観・物事の捉え方の違いや、結婚後に起こりうる可能性のある問題を回避するための学びができます。



この段階は例えば病気に例えるとしたら、どうやって病気を防ぐことができるかを学ぶようなものです。手洗いやうがいをする。栄養があるものを食べて、運動をする、などでなかなか病気にかからない体力づくりができますよね。


ご結婚前でもっと二人の関係を良いものにしておきたい、というカップルへ気軽にカウンセリングを利用していただくことで、色々なことを乗り越えられる強いリレーションシップを築くお手伝いをさせていただいています。




第二段階.心理クラス、セミナーや書物などを通して、危機的な状況を脱するための知恵や知識を増やします。



この段階は、病気になった時に助けるものを利用するようなものです。例えば、薬局で買った薬を飲んでみたり、湿布を貼ったりして、病気の症状を和らげるものを利用することによって、自分で出来ることをしてみるようなイメージです。セルフケアのお手伝いのための、ミニ講座で学んでいただくことやそれぞれのお悩みに応じた学びをすすめさせていただくことで、お二人の関係をよりハッピーに、より豊かにするノウハウをご提供させていただいています。


第三段階.カップルカウンセリング。より良いコミュニケーションやお互いを理解し合うことを助けます。



この段階は、病気の例えでいえば、お医者様のところに行って専門家に本格的に治療をしてもらう、という段階でしょう。病気の進行が思いのほか進んでいたとしたら、望むような形で治癒できずに、慢性になってしまうこともあります。この段階で手遅れにならないためにも、「私達なにか変わった気がして心配」と気が付いた時が受診のタイミングです。


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セラピストからみたカップルの問題

コミュニケーション 87%
パワーストラグル(力を持つことの争い)  62%
現実的でない期待  50%
性の問題      47%
愛情表現      45%
金銭問題      43%
愛情が感じられない 40%
子どものこと    38%
個人的な問題    38% 
(UCLAの統計より)







2018年9月13日木曜日

【どうして常識がわからないの?と思う時】相手との違いを尊重しよう


 こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。
 
  人と接したり、考えを伝えたりする中で、相手との違いが表面化することがあります。そんな「違い」を受け入れないと、どうしても「私が正しいのに」「あなたは間違えている」という考えになってしまいます。確かに自分が正しくて、それを相手に信じてもらえない状況もあるかもしれません。また、立場によって、自分が信じていることと、相手が主張している意見が異なる場合もあります。



 自分の考え方を理解してもらうために説明したり、意見を述べたりといった最大の努力や働きかけをしても、なお相手に通じなかった場合、どのように反応するかは自分次第です。時には、なんとか相手を変えようと一生懸命になりすぎて、怒ったり、泣いたり、声をあらげたり、皮肉や意地悪なことを言ってしまったりするかもしれません。しかしそれは、本来の目的である「理解してもらう」ことをもっと困難にしてしまいます。そんな時は、相手も、自分も、その考えを持ち続ける権利があるということを認めましょう。
 


 また逆に、相手の意見をいつもそのまま受け入れてしまうと、今度は「あなたが正しい」「私が間違えている」という正反対の考えに陥ります。強く言われたからといって、納得のいかないことを同意しなくてもいいのです。特に、自分が少数派の立場であったり、不合理な支配下の状況で、周りからいじめられたり、家庭内や会社などで威圧的に責められたりしたときは、誰がなんと言おうとも、自分は自分の味方になってあげることが大切です。



 心理療法の一つにあるゲシュタルト療法の考え方では、このような状況の時には、どちらも間違えていない、と捉えます。この考えに基づいて、精神科医のパールズが作った『ゲシュタルトの祈り』という詩をご紹介しましょう。



私は私のために生き、あなたはあなたのために生きる。 私はあなたの期待に応えて行動するために、この世に在るのではない。 そしてあなたも、私の期待に応えて行動するために、この世に在るのではない。 それで偶然、気持ちが通じ合えば、それは素晴らしいことだ。 通じ合えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

 気持ちが通じ合う、通じ合わないに関わらず、相手との違いを受け入れることは、相手や自分を大切にすることだと、この詩は教えてくれているのでしょう。


2018年9月6日木曜日

【親子で使おうカウンセリングツール】子どもがイライラしている時に

こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

17年ほど前に、アメリカカリフォルニアのクパティーノ市のキンダー・小・中学校を4校掛け持ちで3年間スクールカウンセラーをしていました。クパティーノはアイフォーンでおなじみアップル本社がある町で、シリコンバレーの中心部に位置しています。そのため多くの移民が住み、日系や現地の会社で働いていらっしゃる日本人にも大変人気がある場所で、全日制の日本人学校がなかったため、多くの日本人の子供たちもローカルの学校に通っていました。


私がスクールカウンセラーをしていた学校の一つであるジョンミュアー小学校やハイド中学校はクパティーノ学区の中でも一番日本人が多く、それぞれ60-70人の子供たちがいて、マイノリティというよりむしろ多数派で大変驚いたものです。


そんな環境から、現地の子供たち、移民の子供たち、日本人の子供たちといった様々な状況の子供たちのお手伝いをさせていただけたことは貴重な経験でした。


クパティーノ学区では心理テストを受け持つサイコロジスト、すべてのコーディネートをするソーシャルワーカー、カウンセリング・サイコセラピーを専門に受け持つスクールカウンセラー(私)、特殊教育を受け持つ専門の先生、言語療法士などがそろっていて、チームで支援が出来たので、他の専門家と協力しながらもカウンセリングに専念でき、色々な技術を深めることが出来た時間でした。


子供へのプレイセラピー、表現アートセラピー、グループセラピー、子供たちへのソーシャルスキルのクラス、ガールズグループ、ボーイズグループ、保護者との面談・ペアレンティングのクラスなど、毎日一日中子供たちや親御さんと接するといった学校環境で得た経験はかけがえのないもので、その後開業してからも、子供やお子さんを持つ方々へのカウンセリングで活かしつつ、それだけでなく、子供を持つパパママ支援のために何かできたらと考えています。


子どもとのカウンセリングツールの中で、子供たちに好評で親子で楽しめるものをこのブログでもいくつご紹介していけたらと思っています。

これは、いらいらビンゴ。子供がイライラしている時にどうしたらいいか学びながら楽しめるツールです。これをやりながら、「お水を飲む」とか「10数える」「いじめてくる子がいたら、〇〇~」みたいに〇〇のところを自分で考えて発表しながら、遊んでいきます。日本語バージョンも作っていますので、子育てクラスや子どもとのセラピーに限らず、ご興味がある親御さんとお子さんとのファミリーセラピーや、子どもの言動についイライラしてしまうママパパのクラスでもご紹介したり、使わせていただいています。


「子どもがイライラしていて心配」「子どもの兄弟げんかが毎日激しすぎる。どうすればいい?」といったものから
 「夫婦でケンカして、つい子供にイライラして叱ってしまった」「感情的にならずにどうやって子育てしたらいいの?」とお悩みの方まで、少しでもお役にたてたら幸いです。

ご興味がある方へ、ミニ講座やっています。パパママ自身のイライラだけでなく、子供のイライラについてもお話していますので、よかったらのぞいてみてくださいね♪
↓↓↓
イライラさようなら笑顔パパママクラス


【無意識に演じているかも?】家族の中の役割

 家族療法では、治療を受ける人やその人の心の中に問題の原因があるという考えではなく、家族という一つのまとまりをもったシステムの問題である、という見方をします。そして、家族ひとりひとりが、健全に機能していない家族を助けるために、無意識に演じているとされる役割に注目し...