2018年8月30日木曜日

イライラを増してしまう行動・抑える行動

こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

オフィスに来られるクライアントさんの中には、夫婦問題、職場でのストレス、子育てのストレスによるイライラをどう扱ったらいいか、またはイライラしている人との関係をどうしたらいいのか、という方がたくさんいらっしゃいます。

そこで簡単にイライラを増してしまう行動と抑える行動をまとめてみました。

イライラを増してしまう行動 ⇔ イライラを抑える行動

大声を出す ⇔ 落ち着いて話す

しかめ面 ⇔ 落ち着いた表情

早口で話す ⇔ 適切な速さで話す

 言葉によるおどかし ⇔ 適切なコミュニケーション

いやみ ⇔ 適切なコミュニケーション

にらむ ⇔ ふつうに見る

冷たく笑う ⇔ リラックスしたおしゃべり

他人の空間へはいる ⇔ ちょうどよい距離を保つ

指さす ⇔ 指をささない

ののしるような動き ⇔ リラックスした動き

武器を持ってくる ⇔ 武器を持たない

お酒ののみすぎ ⇔ お酒をのまない・少ししか飲まない

立ち上がる ⇔ 座ったままでいる

相手の身体に触れる ⇔ 相手の身体に触れない

 速い呼吸 ⇔ ゆっくりした呼吸

こぶしをにぎる ⇔ 力をぬいた状態にする
腕を組む
こぶしを打ちつける 
腰に手をあてる

人ごみにいる ⇔ 十分な空間のある場所にいる

ののしる ⇔ ちょうどいい言い方

こきおろす ⇔ ちょうどいい言い方

後ろからつけ回したり脅迫したりする ⇔ 引き下がる


どうでしょうか。もし思い当たる行動があれば、抑える行動のほうへ意識的に変えていきましょう。


今日一日、これを読んでくださったみなさまが、おだやかな気持ちですごせますように。


2018年8月23日木曜日

心の触れ合い・ストローク


ある女の子の記録映画があります。スーザンはもうすぐ二歳になるというのに、身長は十ヶ月児、体重は五ヶ月児と同じで、立つことも這うことも出来ませんでした。検査の結果に異常が見当たらず、この子の発達を妨げているものは何だろうか、と医師は悩みます。そんな中、両親が一ヶ月近くもスーザンの様子を見に来ていないことに気づきました。そして、両親は衣食住は与えていたものの、声をかけたり抱いたりしていないことなどが明らかになったのです。




どんな治療法よりも、愛情と触れ合いが大切と感じた医師は、病院の看護士たちに協力してもらい、スーザンに話しかけや抱っこをしました。はじめは全く話さず、抱かれることも嫌がるスーザンでしたが、人々の愛とケアによって、少しずつ言葉を話し、六週間で身長が五センチも伸び、よちよち歩きを始めたそうです。

この映画は私たちが他者との触れ合い――ストロークなしでは心も身体も成長できないことを物語っています。 







ストロークとは、心理学用語で「相手の存在を認めて行う働きかけ」のことをいいます。微笑みかける、声をかける、励ます、握手をする、挨拶をする、誘う、メールをする、というようなものから、叱る、侮辱するというようなものもあります。また、その人のそのままを認める無条件のストローク、何か良いことをしたお返しとして認めるという条件付のストロークにも分かれます。





人には皆ストロークバンクがあるそうです。プラスのストロークが貯まっている人は周りに与えることも出来ます。褒めてもらうなどの欲しいストロークが来たら、喜んで受け取りましょう。逆にマイナスストロークは一つ一つ受け取る必要もありません。ストロークの預金が不足しているときは、自分自身にプラスのストロークをあげましょう。





人は他者とつながり、触れ合い、認め合うことで、その人らしく成長し、生きていくことができるのでしょう。


2018年8月16日木曜日

おばあちゃんのまなざし



こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

 
アメリカの精神科医ダニエル・エイメン博士のリサーチによると、人は一日に平均六万個の考えが浮かぶそうです。


色々な考えが思い浮かんでは消え、外からは落ち着いて見えても、心の中では忙しく思考が駆け巡っています。


そんな莫大な時間を費やしているインナートークから受ける影響は計り知れません。調子の悪い時には、自分に対して厳しい言葉ばかり投げかけていることもあるでしょう。


しかし、「ほら、また失敗した」「どうしていつも私はこうなんだろう」と批判が多いインナートークばかりしていては、いつの間にか自分の心を傷つけてしまいます。



 そんな時は、おばあちゃんのまなざしを心に取り入れてみましょう。どんなあなたも優しく迎え入れてくれて、無条件の愛で包み込むように見つめてくれるおばあちゃんです。


あなたが立派でなくても「そのままでいいんだよ」と認めてくれて、どんな容姿でも「可愛いねえ」「かっこいいねえ」と愛らしく感じてくれて、「あなたがいてくれるだけで生きててよかった、って思うんだよ」と笑顔で語りかけてくれるおばあちゃん。


間違ったことをしたときには、あなたの中に本来持っている美しい心を信じて、知恵をもって諭してくれるおばあちゃん。

どんなあなたも素晴らしく、生きているだけで十分なんだよ、と、そんなおばあちゃんのようなまなざしを自分自身に向けてみるのです。

あなたの本当のおばあちゃんでなくとも、人生の中で出会った他の誰かや、映画や小説に出てきた登場人物でもかまいません。あなたを心から受け入れてくれそうな人の態度を想像しながら、愛情あふれるインナートークで、自分を大切にする言葉を使って、あなた自身に優しく語りかけましょう。

 

 







 
 
 
 
  
                                                   
  






2018年8月9日木曜日

失敗を語っていこう


こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

 以前サンフランシスコ発で、企業家たちのための「Failcon」というカンファレンスが開催され、その後世界の色々な場所に広がりました。


一度や二度の失敗は当たり前。その経験を肥やしにしてもらおうと、失敗をシェアするのです。


偉人たちの伝記でも、成功の陰に失敗のエピソードがつきものです。IBMの社長であったトーマス・ワトソンは「早く成功したいなら、失敗を二倍の速度で経験することだ。成功は失敗の向こう側にあるのだから。」と言ったそうです。


 
 失敗を恐れ、完璧を目指しすぎていませんか。目標を持ち、進んでいくのは素晴らしいことですが、失敗に対して必要以上に嘆いて、再挑戦することをあきらめてしまったり、自分の欠点を隠したりすると、どこかで息苦しさを覚えるかもしれません。



周りの人に対しても、大きく期待をして完璧を求めるあまりに、本人に無理強いをさせたり、出来ないところを指摘しすぎるようになると、大切な関係が壊れてしまいます。
 


 人の魅力や成功話は、多くの人の刺激になりますが、聞く側の心が元気でないと、自慢話に聞こえたり、苦痛になったりする場合もあります。


しかし人の失敗というのは、知恵を与え、多くの人に親近感をもたらし、笑いを生みだし、共感を呼びます。失敗を、あなたの信頼できる人に上手に語っていきましょう。


 失敗や欠点、どんな予想外のところがあっても、あなたのことを大切に思っていくれる人は受け入れてくれるでしょうし、あなたが欠点と思っている部分を逆に長所だと捉えてくれていることもあります。


また、人にオープンにすることで自分自身のすべてを受け入れやすくなるでしょう。誰も完璧な人はいないのです。
                                                                                  




2018年8月2日木曜日

今持っているもので十分と思える気持ち『ある ある ある』




 こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

 日本のへレン・ケラーと言われ、ヘレン・ケラー自身も「私より不幸な、そして偉大な人」と賞賛した中村久子さん。彼女の人生は決して平坦なものではありませんでした。


 2歳の時に、突発性脱疽がもとで両手両足を失い、一時は失明まで経験します。父を失い、弟と生き別れ、痛みと苦しみに襲われる毎日を過ごした久子さん。そんな彼女に対して、厳しくも愛情を注いだ母と祖母は、彼女が将来、独立して生きるために、文字や編み物、縫い物を特訓しました。母親が再婚して、久子さんに冷たかった義父は、久子さんを見世物小屋へ身売りし、更なる苦難が続きます。「だるま娘」とよばれ、両手両足のない身体で縫い物をする芸を見せる久子さんは、そのつらい境遇を言葉に綴りました。その文章が雑誌に掲載され、彼女のことが世間に知れ渡るきっかけとなりました。


 大切な身体の一部、家族、自由を失った彼女でしたが、ないものを嘆く姿はありませんでした。彼女の書いた「ある ある ある」という詩が彼女の気持ちのあり方をよく表現しています ―― 短いけれど 指のない まるい つよい手が 何でもしてくれる 断端に骨のない やわらかい腕もある 何でもしてくれる 短い手もある  ある  ある  ある(中村久子『こころの手足』)


 そんな久子さんの生き方は、私達がいかに多くを持っているかを気付かせてくれ、あるものに感謝する心を大切にすることを思い出させてくれます。最後に、彼女の言葉をご紹介しましょう。

「人の命とはつくづく不思議なもの。確かなことは自分で生きているのではない。生かされているのだと言うことです。どんなところにも必ず生かされていく道がある。すなわち人生に絶望なし。いかなる人生にも決して絶望はないのだ。」

【無意識に演じているかも?】家族の中の役割

 家族療法では、治療を受ける人やその人の心の中に問題の原因があるという考えではなく、家族という一つのまとまりをもったシステムの問題である、という見方をします。そして、家族ひとりひとりが、健全に機能していない家族を助けるために、無意識に演じているとされる役割に注目し...