呼吸とこころ


こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

 私達が一日に約二万回行っている呼吸。そんな呼吸は私達の心と大きく深いつながりがあります。呼吸=息ですが、「息」という字は、心の上にたつ自分と書きます。つまり、呼吸は自分の心の状態を表現しているともいえます。



緊張したり、心配なことがあると、呼吸は自然と速く浅くなり、さらに不安が増してきませんか。人から何か責められたりしたときには、怒りで呼吸が荒くなることもあります。こんなふうに呼吸が浅いと、血圧も上昇する傾向があるのです。反対に心が落ち着いているときには、ゆっくりと深くなります。ちょうど自分の心地よさにぴったりな温度のお風呂に入っているときに、おもわず「気持ちいいなあ~。ふぅ~。」と、ゆっくりと深い呼吸が自然と出てきます。ゆっくりと深い呼吸をすると、筋肉はゆるみ、血圧は下がります。興奮した交感神経を鎮めて、副交感神経を優位にし、心が安定してきます。



呼吸は心のバロメーター。心が落ち込んでいてため息がたくさん出たり、ストレスや緊張で呼吸が浅くなっていたりしていたら、呼吸が心のサインを出していると思ってください。現代の忙しい社会に生きている私達は、仕事や勉強、対人関係などからくるストレスで、浅い呼吸が習慣化されている傾向さえあるそうです。呼吸の仕方を工夫し、意識的に深い呼吸をする時間をとり、呼吸をコントロールすることで、ストレスを遠ざけることもできます。集中してやっていた仕事や勉強の息抜きに、「う~ん」と腕を上げて、大きく深い呼吸をすると、それだけで心が軽くなりますよね。さらに呼吸法などを取り入れてみて、吸うよりも、吐く息を長く、ゆっくりした呼吸をする時間を意識的に持ちましょう。

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