2018年7月1日日曜日

【自分でこころの傷を手当てする】マンゴスティン倶楽部7月号



マンゴスティン倶楽部7月号に連載コラムを書かせていただいています。今月は自分でこころの傷を手当てする』がテーマです。



傷が出来たらばんそうこうを貼る、毎日歯を磨く、といった身体のメンテナンスについては、子供でも当たり前のように出来ています。しかし心の傷はどうでしょうか。実は、心のほうが身体よりも日常的にずっと傷ができやすいのです。心理セラピストのガイ・ウィンチ博士は、そんな心のメンテナンスや応急処置の重要性を説き、近年その方法が注目を集めています。

まずは、孤独、拒絶、失敗、喪失、罪悪感、反すう、自信の低下、の7つの心の傷に気づくことです。気づいた後は、積極的にケアを行うようにしましょう。

失敗や失恋の後は、ついつい自分の欠点ばかりに目をむけてしまいがち。しかし、それは傷ついた自尊心をさらに悪化させてしまいます。失敗した後は落ち込んで、無力感でいっぱいになるといった悪循環にならないように気をつけながら、自尊心を回復させること。こういう時は、長所を紙に書いていくといった、意識的に自分の好きなところに目を向けていくための行動をしていくのが良いのです。

ネガティブな思いが頭から離れないで、繰り返し再生してしまう状況は、癖になりやすく、うつを引き起こしたり、身体的な悪影響もあります。反すう思考に打ち勝つためには、とにかく2分間別のことを考えましょう。これを繰り返すことにより、少しずつ反すう思考への衝動を抑えることができるようになるのです。

自分の状況に気づき、行動を起こし、心の病気を防ぐために、強くしなやかな心を作っていきましょう。身体と同じように、積極的に心のケアを行えるような習慣がより多くの方々の生活の中で根付いていくことを願っています。


相賀ゆか(シンガポール・米国)
20年の臨床経験を持つ開業心理士。多くの日本人在住者への心理療法・カウンセリングを行う。こころの健康のためのクラスも好評。

0 件のコメント:

コメントを投稿

【無意識に演じているかも?】家族の中の役割

 家族療法では、治療を受ける人やその人の心の中に問題の原因があるという考えではなく、家族という一つのまとまりをもったシステムの問題である、という見方をします。そして、家族ひとりひとりが、健全に機能していない家族を助けるために、無意識に演じているとされる役割に注目し...