2018年10月4日木曜日

【どんなときにも人生には意味がある】人生にYESと言う




こんにちは。心理カウンセラーの相賀ゆかです。

 オーストリアの精神科医・心理学者であるフランクルはナチスの強制収容所で人々の想像を絶するような過酷な体験をしました。それを綴った名著『夜と霧』では、人間にとって限界状況の中にあってもなお人としての尊厳を失わず、生きる希望を捨てない彼の姿が映し出されていました。何が彼をそのようにさせたのでしょうか。


 人は、人生のあらゆる状況にどんな意味があるのかが分かっていたら、たとえそれが苦しい状況の中でも耐えていくことが出来るといいます。逆に、生きる意味を見出すことが出来なければ恵まれた環境の中にいても人生を投げ出してしまうこともあります。
 

 ただ人生の意味はこちらから見つけたり求めたりしようとすると、時に「私なんて生きる意味がないんじゃないか」「僕はいなくても同じなんじゃないか」という考えを生み出してしまいます。フランクルは、そうではなく私達はむしろ人生から問い求められていて、答えていくんだ、という発想の転換を提唱しています。 


 どんな時にも人生には意味がある、とフランクルは言います。『この人生のどこかにあなたを必要とする「何か」や「誰か」がいて、その「何か」や「誰か」はあなたに発見されるのを待っている。だからたとえ今がどんなに苦しくとも、あなたは全てを投げ出す必要はない。いつの日か人生にYESという事の出来る日が必ずやってくるから』と。 


 先日ある学会でフランクルのお孫さんのお話を聴く機会がありましたが、フランクルが憎しみや恨みではなく、どれほど精神の気高さをもった人だったかを熱く語っている姿をみて感動を覚えました。人はどんな苦境に陥っても内面的に前進していくことが出来るという事をフランクル自らが証人として周りや後世に残していたからです。


 私達はただ「生きている」のではなく、能動的に「生きていく」時に、人生にYESと言えるのかもしれません。人生は今あなたに何をすることを求めているでしょうか。


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